移住するにあたって
もともとのんびりした性格の私でしたが、社会に出てからは仕事ばかりの毎日で、若くして管理職をさせてもらったりと、年齢の割には仕事ばかりしていました。
若いうちの苦労は買ってでもしなさい、という言葉がよく頭に浮かんでいました。
でも、それと同時に、人生は一度きりなのに、仕事ばかりで終わっていくなんて、切ないなぁとも思っていました。
仕事は天職だと思うぐらい楽しいけど、人に必要とされ期待されるのは嬉しいことだけど、もっと自分のために生きられたらなぁと。
でも、仕事ありきの生活。仕事ありきの人生。
複雑に入り組む人間関係。
湧き水のごとく、飲んでも飲んでも湧いて出るストレス、、、
叶うはずもない我儘を、叶えてくれたのが、旦那様であり、移住でした。
移住するにあたって、私達夫婦は携帯を解約して、身内と本当に大切な指折りの友達だけに新しい連絡先を伝えました。
SNSもアカウントごと削除して。
私も旦那様も仕事ばかりの人生でしたので、携帯には五百を超える連絡先が入っていましたが、思い切って断捨離しました。
よほどな事があれば、誰かを伝って耳に入るであろうと思って。
この思い切った断捨離は、今のこの穏やかな暮らしをするにあたって凄く重要な事だったと思います。
半年経ってみて思うのですが、仕事ありきの人脈ばかりで、仕事を辞めてしまうと本当に大切な仲間って指折りしか居ないもので。
でも、その仲間こそが、きっと一生大切にしていくべき友達なんだろうと思います。