移住生活・超高齢化社会のその先
いま私達が住んでいる地域の10年後
そしてさらに20年後
この地域に住んでいる人は
ほとんどの人が生きていないでしょう。
残された2割程の人達。
周りはどんどんと空き家になっていく。
今は愉快なご近所さんがいて楽しくても、そんな事を考えると、私達がこの先ここに住み続けるのか、その答えがでません。
私達が生きていくのは、超高齢化社会のその先。
いろんな政治家が、高齢化社会について討論しているけれど、超高齢化社会のその先の景色には、まだモヤがかかった状態。
田舎には、もっと若い人を受け入れる必要がある。
トランプ大統領じゃないけど、その為には雇用が必要である。
地方政治家達は皆、地域活性化事業だ、駅前の商店街を盛り上げるだ、観光事業だなんだと声をあげているけれど、どれだけ声をあげても地方の人間だけでは限界がある。
便利な都会の暮らしを捨てて田舎に来るだなんて、私達を変わり者だと思う人は多いだろう。
でも、いざ田舎暮らしを始めると素敵だと共感してくれる人が思いのほか多い事に気づかされた。
今の生活が捨てられないだけで、田舎に興味を持つ若者は、今の社会だからこそ増えてきているのではないかと思う。
企業で働く若者たちが、移住のような感じで転勤できたらどうだろう。
地元の産業と、若いパワーと発想を組み合わせて、地元の産業から新たに派生させられたらどうだろう。
もっといろいろ、方法があると思う。
そこで新たな問題が、受け入れ側にある。
田舎の人は、保守的であり、変化を嫌い、柔軟な対応、迅速な対応に大きく欠ける。
私も元々は田舎者だからこそよく分かる。
両親、ましてや祖父母は
「ずっとこうやってやってきた」
「ずっと守ってきた」
こんな気持ちが強い。
先祖代々かれこれ100年も、地場産業を営む私の家族のその気持ちは、娘として心から誇りに思い、尊敬している。
しかし、輸入品が出回り、流通の流れが変わり、現在その影響を大きく受けている。
少しずつでも、新しい波を受け入れていかなければならないのではないだろうか。
今の日本は、大きな転機を迎えていると私は思う。
都会は、人に溢れ、情報に溢れ、どんどん時代に流され、新しいものが生まれる。
田舎は、外に出ればいつもの人達、いつもの景色、それだからこそ心が安らぐ。
だからといって、それで良いのだろうか。
超高齢化社会のその先とは、そんな遠い話ではないはずだ。
すぐそこまで迫ってきている。
田舎の人々は、もっと柔軟に、フランクになるべきだと思う。
若い人達ともっと交流して、受け入れるべきであると思う。
そもそも、私達もその一人だけれど、田舎に憧れ、田舎が大好きで移住してきたのだから。
田舎に来る若者は、田舎を壊そうだなんてそんな悪い人はいないと思う。
田舎に来る若者は、田舎の人達と共存したくて来ているのだから。
仁王門の銅像のように構えるのではなく、もっと柔軟にたくさんの若いパワーを受け入れるべきであると私は思う。