移住生活・毎日
サーフィンが大好きな旦那様。
移住してからの生活はもちろん毎日海です。
海のない岐阜県育ちの私。金槌で一年中真っ白な肌をしていた私。海水浴は物心つく前に指折り行ったきり。プールの授業は、ほぼサボっていました。
そんな私が毎日海に出かけるなんて、天地がひっくり返るような出来事です。
毎日海に行って初めて知ったのですが、その日その日、また海岸によって波の大きさ、強さ、海岸の様子まで全て違うのです。
同じ海岸でも、風や気候によっていろんな表情をしています。
また、伊豆の海はどこも本当に綺麗で、魚が泳いでいるのが見え、砂浜も海水もサラサラとしていて気持ちが良いです。
旦那様がウェットスーツとボディボードと足ひれを買ってくれました。
伊豆に来て、初めてサーフィンをしている人を見て、サーフィンもいろいろな種類があることを知りました。
慣れないボディボードでしたが、波の上を滑って感覚は、産まれて初めて感覚で、凄く気持ちが良かったです。
まだ水が顔にかかる事が怖い私は、波の強い日に何度も水が鼻に入り、ブロークンハートしてしまい、高い足ひれを買ってもらったのにも関わらずシーズン後半はサーフィンをしている旦那様を眺めながら、波の音を聞きながら浜で読書していましたが、、
それもまた、とても心地よい癒される時間でした。
冬を迎えた今、ブロークンハートした心が少し癒つつあるので、また今年の夏は去年より波に乗れるように頑張ろうと思っています。
せっかくこんな綺麗な海にいるのですから、徐々に、早く慣れていきたいなぁと思います。
そんな私が伊豆にきてのめり込んだのは、釣りでした。
小さい頃、お父様とよく釣りに出かけていた旦那様。
安い竿を買って、道糸に餌のカゴをつけ、その先に小さな針が10本ほどついたサビキの針をつけて、堤防から糸を下ろすと、小さな魚が面白いほど釣れました。
釣って来た魚は、最初はドギマギしながら、youtubeで捌き方を調べて、何十分もかけて捌きました。
その間に旦那様が炭をおこしてくれて、じっくり焼いて食べました。
自分で釣った魚で、何より新鮮ですから、どの魚も格別です。
堤防に通ううちに、毎日顔を合わせるおじさん達とも仲良くなり、釣りの師匠までできました。
魚の名前や毒の有無、釣りによって仕掛を変えたり、遠投の投げ方を教わって、釣れる魚の種類もサイズも変わってきました。
近所のおじさんのボートで海に出たりもしました。
途中でエンジンがとまって、遭難しかけましたが、唯一頼りになる旦那様のお陰で助かりました。
今となっては笑い話ですが、命も落としかねない海ですから、、、。
その後、私達はリサイクルショップで買った安い竿を卒業し、立派な釣り人になったのでした。
近所のおじさんと夜釣りに出かけたり、こんな魚が釣れたと情報が入れば、1時間もかけて釣りに出かけています。
私の魚を捌く腕も上がってきて、ますます楽しみが増えました。
釣れない日もありますが、隣で釣りをする知らないおじさんに聞いたりして思考錯誤するのもまた面白いです。
その奥の深さに、はまってしまったのでした。
思えば私の父も、 家業を継ぐことがなかったら今でも釣りを仕事にしたいというほどの釣り好きです。
川釣りしかしていない父に、いつか海釣りを経験させてあげたいと思います。
そんなところで、新たな親子の絆を感じるのでした。